2004年の年末はいよいよ東海岸。私の目当てはVirginia州HamptonにあるVirginia Air & Space CenterF-18 HARVですが、K君はもちろんNYのカウントダウンです。せっかく遥か彼方まで出かけるなら海軍機が充実しているFlorida州PensacolaのNational Museum of the Naval Aviation、名前は平凡ながら機数が多いGeorgia州Warner Robins AFBのMuseum of AviationOhio州Wright Patterson AFBの世界最大の航空博物館National Museum of the United States Air Forceも立ち寄り、その合間に観光することにしました。

 まずLouisianaのNew Orleansに向かいます。Arkansasから南下すれば早いのですが、少しでも多くの州に立ち入ろうと思いTennesseeのMenphis経由で行くことにしました。ですが残念ながら州の看板はありませんでした。


Menphis目前で太陽が出てきました。
Interstate40を北東に行けばTennessee州都Nashville、Interstate55を南に行けばMississippi州都Jackson。

 Menphisからすぐ南に行くとMississippiです。この辺りですっかり夜が明けました。

Mississippiの看板。小さいですね〜。
この時から車を停めて看板を撮るようになりました。
道路の両脇は木が生い茂っており、何も無い空間が広がる中西部とは雰囲気が全く違います。
Restareaには警備員が常駐しています。
治安が悪いのでしょうか?
Welcome Centerの標識。


日産の塔。 給油で立ち寄った小さな町でサンタ発見。

Louisianaに突入、Restareaの標識です。
そういえば道路沿いの看板見かけなかったですね。


 MenphisからInterstate55をずっと南下していましたがなぜか途中で封鎖されていたため、下道のU.S.highway 51に乗り換えました。これがその後の惨劇?の予兆だとは全く気づきませんでした。しかしなぜ封鎖されているのでしょうか?確かに雪はぱらぱら降っていますが、この程度では封鎖する理由にはならないと思いますが・・・。

 Interstate55の南端近くまでくると大渋滞!事故でもあったのか?と思いながらのろのろ進み、漸くInterstate10との交差点が見えてきました。ここを東に行けばまもなくNew Orleansです。ところが警官が入り口を封鎖して車を一台づつ停止させ、そのまま直進させています。いやな予感がして私の番が回ってきました。

 警官:どこに行くんだい?

 私:New Orleansです。

 警官:残念だけどInterstate10は封鎖さされている。こっちにはいけないんだ。

 私:じゃあどこから行けばいいですか?

 警官:さあね。とにかくまっすぐ行ってもらうしかない。じゃあ。

 また封鎖?しかも一台一台停車させて話しかけるなんて・・・。警官がわざわざ渋滞に拍車をかけているようなもので馬鹿げてます。ただ入り口を封鎖するだけで済む話なのに。仕方が無いので少し南の下道から東に行こうとしましたが、みんな同じことを考えているみたいでここも大渋滞!これはだめだ、とNew Orleans行きは諦めてInterstate12まで北上して戻り、そこから東に向かってPensacolaに行くことにしましたが、途中でLake Pontchartrainのど真ん中にかかる世界最長38.41kmの橋のCauseway Bridgeにだめもとで行ってみたところ何の問題も無く渡れました。


New Orleansの両脇は封鎖。
Causeway Bridgeは通行可。
ものすごい遠周りになりました。
これが湖ですか・・・ 海にしか見えませんね。
このあたりでは雪ではなく雨になっています。
だから通過できるのかも。

 予定を大幅に遅れてホテルにつきチェックインしようとしたら予約されていない、と言われてびっくり。そんなはず無いだろ、いい加減なフロントだ、と思いながら空き部屋に入れてもらいましたが、インターネットで予約を確認したところ、なんと2005/12/25になっていました。1年後の予約になっている・・・。それ以降のWarner RobinsとWashington D.Cの予約も1年ずれていたので慌てて変更しました。1泊300ドルのNewYorkのホテルだけはきちんと予約していたのがせめてもの救いです。キャンセル料も相当な額になりますから。

 漸く街に出かけたときにはすっかり暗くなっており、夕食をとろうと思っても唯一開いていたまともなレストランは時間が遅かったため入れてもらえませんでした。怪しげなバー?は開いていましたが怖くて入る気になりません。アメリカではクリスマスになると殆どのお店が閉まってしまうので気をつけるよう忠告されていましたが、ここまで徹底しているとは・・・。しばらく夜の街をぶらぶらしてホテルに帰り、食べようと思っていた牡蠣の代わりにWichtaから持ってきたドーナッツとコーヒーで虚しい夕食をとりすぐ寝ました。


 翌朝はPensacola経由でWarner Robinsに向かうので早朝に出発しますが、その前にSt.Louis大聖堂に立ち寄ってきました。1815年1月8日ニューオーリンズの戦いでイギリス軍を破り、第7代大統領にも就任したアンドリュー・ジャクソンの銅像が飾られています。


New Orleansで撮った写真はこれ一枚でした。
明るいときに見たかった。


 Interstate10を東に走ってFloridaに向かおうとしましたが、パトカーが道を塞いでいて相変わらず封鎖されていたので、またCauseway Bridgeまで戻りました。どうやらNew Orleansに雪が降ったのは数十年ぶりのことらしい。だからあの程度の雪で封鎖するのかもしれません。結局New Orleansにはただ単に一泊まりに来ただけになってしまいましたが、珍しい現象に遭遇できたと思えば悔しく無い・・・訳がありません。


昨日よりははっきり見えます。やっぱり広い。 夜明け。


 Interstate12に戻ったら東へ。暫く行くとまたMississippi、そしてAlabamaです。


Alabamaの看板です。2頭の白頭鷲と中世の紋章が優雅ですが何のマークでしょうか?州旗でも州璽でもないし・・・。


 Alabamaに入るとすぐMobileです。私は見たこと
ありませんがフォレスト・ガンプの舞台だそうです。
Mobile湾の海底トンネル。


 トンネルを抜けると戦艦アラバマ博物館(USS Alabama Battleship Museum)が見えてきました。ここにはYF-17の2号機があるのでできれば行きたかったのですが、時間が無いので我慢です。
戦艦サウスダコタ級4番艦アラバマ。
1942年就役し太平洋戦争を戦いました。
1947年退役、1967年から博物館。
右にF-4、左にB-52が見えます。


Mobile湾を通過。この辺りはずっと湿地帯です。

Alabamaもすぐ終わってFloridaに突入。  すっかり南国といった感じです。

 ゲートでパスポートを見せPensacola海軍基地へ入ります。National Museum of the Naval Aviationまでもう少し。


Pensacola湾。
12月26日とは思えない景色です。


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